Active Directoryのドメイン管轄下でパソコンを一元管理している場合にグループポリシーを設定することで、ソフトウェアをリモートアンインストールすることができます。
一回設定するだけで複数のパソコンからソフトウェアをアンインストールできるので、管理対象のパソコン数が多い場合に有効な手段です。
ソフトウェアをアンインストールする仕組み
ソフトウェアのアンインストールには、Msiexecコマンドの引数にレジストリキーとオプションを渡します。レジストリキーはレジストリエディタを使ってキーを探します。
Msiexecコマンドとは
MsiexecはWindowsインストーラの実行ファイルです。
Msiexecにオプションを渡すことでソフトウェアのインストールやアンインストール方法などを制御することができます。
rem サイレントインストールの実行(再起動しない) msiexec /i "インストーラのパス" /passive /norestart rem サイレントアンインストール実行(再起動しない) msiexec /X {レジストリキー} /passive /norestart
レジストリキーの探し方
レジストリエディタを開き、次の場所からアンインストール対象のソフトウェアを探します。
ソフトウェア名は[DisplayName]の項目に表示されています。ツリーの末端に表示されているキーがレジストリキーになります。
バッチファイルの作成
msiexecコマンドを実行するバッチファイルを作成し、クライアントパソコンからアクセスできる場所に保存します。
@echo off rem ソフトウェアのアンインストール msiexec /X {レジストリキー} /passive /norestart exit
グループポリシーの設定
グループポリシー管理エディターを開き、[コンピュータの構成]-[ポリシー]-[Windowsの設定]-[スクリプト]の順にクリックします。
スタートアップのプロパティのスクリプト名に作成したバッチファイルを指定します。
スタートアップのスクリプトを設定することで、パソコンの起動時にバッチファイルが実行されます。
ソフトウェアのアンインストール確認
グループポリシーに設定した項目は、一定時間経過後にクライアントパソコンに適用されます。
すぐにポリシーを適用したい場合は、クライアントパソコンで次のコマンドを実行します。
rem グループポリシーの更新 gpupdate /force
グループポリシーの適用後にパソコンを再起動してソフトウェアがアンインストールされていることを確認します。