iPadにApp Storeからアプリをダウンロードする場合やiCloudなどのAppleサービスを使用するためには、Apple IDを端末ごとに取得する必要があります。
Apple IDは複数分まとめて取得することができない為、1IDごとにメールアドレス、パスワード、請求先情報などを繰り返し登録する必要があり、セットアップ作業の煩雑化やIDの運用管理の必要性が発生します。
この問題を解決するためにAppleではVolume Purchase Program(VPP)サービスを提供しており、このサービスを使用することでVPPと1つのApple IDが関連付けされ、端末に配布するアプリやライセンスを一括で購入するなどアプリの管理を一元管理することができます。
また、設定管理ツール Apple Configurator 2を使用することで、組織内の端末にアプリを一括で配信したり、設定情報をテンプレート化すると複数台の端末に一括で適用することも可能になります。
この記事ではVPPとApple Configurator 2を使用したアプリの配信方法を記載します。
VPPに登録する
VPPへ登録する前にメールアドレスとDUNSナンバーを準備します。
DUNSナンバーは東京商工リサーチのサイトで検索することができます。
https://duns-number-jp.dnb.com/search/jpn/login.asp
Apple Deployment Programsのページにアクセスします。
https://deploy.apple.com/qforms/open/register/index/avs
Volume Purchase Programの「登録」をクリックします。
組織情報を登録して「次へ」をクリックします。
登録したメールアドレス宛てにApple IDの仮登録メールが届きますので本登録を行います。
Apple IDを入力してVolume Purchase Programにサインインします。
https://vpp.itunes.apple.com/WebObjects/MZFinance.woa/wa/login?cc=jp
VPPでアプリを購入する
VPPでアプリを購入するには検索項目にアプリ名を入力して「検索」ボタンをクリックします。
検索条件に一致するアプリが一覧表示されます。
アプリの購入は一覧からアプリを選択して、数量を入力後に「注文の確認」ボタンをクリックして注文を確定します。
Apple Configurator 2のインストール
iPadへのアプリ配信はモバイルデバイス管理(MDM)のサービスを契約して配信する方法とApple純正のApple Configurator 2を使用する方法があります。
ここではApple Storeから無料で入手することができるApple Configurator 2を使用します。
Apple Configurator 2はMacパソコンでのみ使用することができます。
MacからApple StoreにサインインしてApple Configurator 2をダウンロードします。
アプリを配信する
Apple Configurator 2を起動してVPPに登録したApple IDでサインインします。
iPadをパソコンに接続して「アクション」 – 「追加」 – 「App」の順番でクリックして配信するアプリを選択します。
配信したアプリが起動できることを確認します。