Windowsのエクスプローラでネットワーク上に存在するコンピュータの一覧を表示することができます。
一覧の中には開発機やユーザに公開したくないサーバなども表示されるので、意図しないアクセスが発生する可能性があります。
ここではネットワークの一覧にコンピュータ名を非表示にする方法を記載します。
ブラウジングの仕組み
ネットワークの一覧に表示されるコンピュータは[マスタブラウザ]と呼ばれるコンピュータが[ブラウズリスト]として管理しています。
コンピュータは起動時や終了時、また一定期間(12分)ごとにマスタブラウザへ動作状態を通知します。
通知を受け取ったマスタブラウザは動作状態をブラウズリストに反映し、一定期間(12分×3)応答がないコンピュータをブラウズリストから削除します。
コンピュータを終了した場合でも一定期間無応答後に一覧から削除される為、60分程度一覧にコンピュータ名が表示されることがあります。
ブラウズリストは、12分ごとに[バックアップブラウザ]とブラウズリストを同期して、クライアントから要求があった場合にリストを提供します。この仕組みのことを[ブラウジング]と呼びます。
表示設定
コンピュータ名を非表示にするには[net]コマンド、レジストリを編集する2通りの方法があります。コマンドを使用した方法でもレジストリに値が反映されるので、どちらの方法でも内容は変わりません。
管理者権限でコマンドプロンプトを起動して下記のコマンドを実行します。
net config server /hidden:yes
レジストリエディタで下記を作成します。
PATH:HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥lanmanserver¥parameters 型 :DWORD(32ビット)値 名前 :hidden 値 :1
設定確認
設定は[net]コマンドで確認します。
net config server 隠しサーバー Yes 最大ユーザー数 20 各セッションのオープン ファイルの最大数 16384 アイドル セッション時間 (分) 15
隠しサーバーが[Yes]となっていることを確認します。
ブラウズリストに反映されるまで60分程度時間がかかる場合があります。