大事なデータをうっかり削除してしまうと、どうすればいいのか頭が真っ白になってしまうものです。
でも、もう心配はいりません。実はWindowsには、削除したファイルを復元するための便利なツール「Windows File Recovery」があるんです。このツールを使えば、削除したデータを元に戻すことができるかもしれません。今回は、このツールの使い方や注意点を分かりやすく解説します!
Windows File Recoveryとは?
Windows File Recoveryとは、Microsoftが提供する無料のデータ復元ツールです。
このツールを使うと、削除してしまった重要なファイルを復元することができます。
Windows 10以降のOSに対応しており、誤ってファイルを削除してしまった場合や、ゴミ箱を空にした後にデータを復元できる可能性があります。
Windows File Recoveryのインストール
Windows File Recoveryは、Microsoft Storeからインストールすることができます。
- Microsoft Storeを開く
スタートメニューから「Microsoft Store」を検索して開きます。 -
Windows File Recoveryを検索
Microsoft Storeの検索バーに「Windows File Recovery」と入力して検索します。 - アプリを選択
検索結果に表示された「Windows File Recovery」をクリックします。 - インストール
アプリページに移動したら、「入手」ボタンをクリックします。 - 起動確認
インストールが完了すると、アプリが自動的にスタートメニューに追加されます。
「Windows File Recovery」を検索して起動します。
Windows File Recoveryの使い方を確認する
Windows File Recoveryは、コマンドラインを使用して操作します。
コマンド例
以下は、Windows File Recoveryの基本的な使い方です。
winfr <ソースドライブ> <ターゲットドライブ> [/switches]
コマンド | 説明 |
ソースドライブ
|
保存されていたファイルが削除されたドライブ
|
ターゲットドライブ
|
復元したファイルを保存するドライブ
※上書き防止のためソースドライブと同じドライブを指定しない
|
/switches
|
モードやオプションを指定
|
モード
|
説明 |
Defaultモード
|
最近削除されたファイルの復元に適しています(NTFSのみ)
|
Segmentモード
|
より詳細な検索でNTFSドライブで有効
|
Signatureモード
|
ファイルタイプに基づいた復元が可能(例: JPG、PNGなど)
|
実行例
C:ドライブのDocumentsフォルダから削除された全てのワードファイルをD:ドライブに復元する場合
winfr C: D: /n \Users\<ユーザー名>\Documents\*.docx
Cドライブから削除された全てのJPGとPNGファイルをD:ドライブに復元する場合
winfr C: D: /r /n *.jpg /n *.png