ODP.NETのインストール手順
Oracle 12cから公式のODP.NETがNuGetに追加されました。
この記事ではODP.NETをNuGetからインストールする手順を記載します。
ODP.NET(Oracle Data Provider for .NET)とは
.NETアプリケーションからOracleデータベースに接続する為のプロバイダです。
ODP.NETはOracleに特化したプロバイダであり、データアクセスの最適化やOracle固有の機能にも対応しています。
また、Oracle 12cから管理対象ドライバが追加され、管理対象外ドライバと2つのドライバが存在します。
管理対象ドライバでは以下の特徴があります。
- Oracleクライアントが不要
- TNS設定をWeb.configやApp.configに定義可能
- 名前空間がOracle.DataAccessからOracle.ManagedDataAccessに変更された
- NET Framework 4以降で使用可能
- 管理対象外ドライバではサポートされている一部の機能がサポートされていない
ODP.NETパッケージのインストール
NuGetからODP.NETをインストールする場合は、管理対象ドライバのみインストールが可能です。
プロジェクトを右クリック-[NuGetパッケージの管理]をクリックします。
パッケージの一覧からOfficial Oracle ODP.NET, Managed Driverをインストールします。
ライセンスに同意するとODP.NETがプロジェクトに追加されます。
Web.ConfigやApp.configにODP.NET用のセクションが追加されています。
Oracleデータベースに接続
Oracleに接続する為にWeb.ConfigやApp.configにconnectionStringsセクションを追記します。
Oracleに接続してデータを取得する場合。
OracleConnection con = new OracleConnection(); // Web.Configから接続文字列を取得 con.ConnectionString = ConfigurationManager.ConnectionStrings["ConnectionString"].ConnectionString; // DB接続 con.Open(); // SQLの実行 string strSQL = "select * from Table1"; OracleCommand Cmd = new OracleCommand(strSQL, con); OracleDataReader reader = Cmd.ExecuteReader(); while (reader.Read()) { // OracleDataReaderから1件ずつ値を取得 reader.GetString(0); reader.GetInt16(1); } // DB切断 reader.Dispose(); con.Close();